2006-04-11 ■ BOOK 『孔雀狂想曲』(北森鴻)読了。骨董屋「雅蘭堂」の主人・越名集治が活躍します。冬狐堂シリーズでも脇役として登場していた彼の人となりがだんだんわかってくるのが面白く、短篇一つ一つの完成度も高くて大満足。 マイナス面は、押しかけアルバイター安積(あつみ)嬢の存在。彼女がいないとお話が展開していかないのはわかるのですが、最初から最後までまったく成長していないのはいかがなものでしょうか。女子高生だろうがなんだろうが、売り物をまったく大事にしないのは不快。